どうすれば 見えない落とし穴から逃れられるのか
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2018年11月23日】四川省達州市達川区では2018年10月7日に、道路の陥落事故が発生しました。4日前に結婚式を挙げたばかりの新婚の夫婦の龍さんと青さんは、スーパーで買い物をして家に帰る途中で、この陥没事故に遭遇し犠牲となりました。他にも唐さん親子がこの事故に巻き込まれ、命を失いました。これらのニュースを発表する10月9日の晩9時頃まで、地元政府はまだ道路の崩落の原因について、いかなる説明もしていませんでした。

 10月7日に放した映像から、陥落事故の現場に向かって歩いて行く人々を見た時、私は思わず本能的に手で画面を隠そうとしました。彼らにここで立ち留まってほしいと願ったからです。しかし、彼らはやはり傘をさして、大またで陥落した事故現場へ急ぎました。

 もう一つの映像は、2人のレスキュー隊員が陥落した坑内で救援活動をする映像でした。作業中にまたも地面が崩落し始めました。幸いなことにこの2人のレスキュー隊員は素早く対応し、崩落している穴から急いで這い上がりました。しかしその時ほかに、陥落した穴の中にはまだ4人もの人が残っていました。しばらくすると4人の姿が映像から消えてなくなり、ただ崩落していく土砂と土ぼこりだけが映っていました。

 人々はこれは天災ではなく、人災だと言っています。なぜなら、崩落した坑内にはパイプが通っており、そのため、当時の施工者が道路に落とし穴を作ったのではないかと皆は推測しました。人々は政府の責任をあれこれと追及し批判しましたが、しかし、何もかもすでに手遅れでした。今、中国の至る所にこのような危険が潜んでいます。それは、中国共産党に注ぎ込まれた「自分のためを図らない者には、天地の罰が当たる」という党文化がもたらした結果なのです。

 この惨事を見て、私は思わずあることを思い出しました。数年前のある日の帰り道の途中で、中年の女性に出逢い、彼女と歩きながら話をしました。彼女は私の考え方にとても賛同し、とても良いと言いました。そこで、「私の考え方のすべては法輪功の教えによるものです。現在、人々は皆三退をして平安を守ろうとしています。私もあなたが無事であってほしい」と伝えました。しかし、彼女は「私は何も信じませんよ」と答えました。

 彼女の話を聞いた私は軽く彼女と腕を組んで、前方を指さして、「もし、あなたが私の実の姉で、あなたの目の前に落とし穴があり、あなたがそれに気づかない場合、私はあなたに言うべきか、言うべきではないか、どちらでしょうか?」と尋ねました。「それは当然、言うべきでしょう」と彼女は言いました。「では、あなたに言えば、私が誰かに迫害されるならば、私はどうすればいいでしょうか」とまた尋ねました。すると、「それでも、私に言うべきでしょう。実の姉が落とし穴に落ちてしまうのを見て、何もしなくていいのでしょうか」と彼女は答えました。

 私は黙って何も言わず、ただ満足そうな表情で彼女を眺めました。私の表情を見た彼女は突然悟って、「あら、私は本当に馬鹿ね。あなたが言ったことに賛成し、今すぐ三退しますよ」と言いました。確かにその通りです。大法弟子の心の中では、すべての人が私たちの身内だと考えているからです。中国共産党が法輪功を迫害するのも、私たちの大勢いる身内の救済を阻止しようとしたからです。

 「法輪功の真相を知っていれば、本当に災難から逃れることができるのですか?」とよく質問されます。本当にその通りで、法輪功は佛法修煉ですので、師を信じ、大法を信じることは、当然災難から逃れることが出来るのです。「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」というこの言葉は、大勢の人々に大きな「福」をもたらすことが出来ます。「信じること」と「信じないこと」の間には、一見すると一念の違いしかないように見えますが、しかし、そこには人の生死を分けるほどの大きな、大きな境界線があるのです。「無神論」は人々に道路の下に落とし穴があるのを信じさせないのと同じです。なぜなら、肉眼ではそれが見えないからです。

 中国共産党が人々に法輪功の真相を知ってほしくないのは、真相という「探知機」を持たせたくないからです。なぜなら、真相を知っていれば、人々は中国共産党が造った様々な落とし穴から逃れられることができるからです。すべての人に法輪功の真相を知ってもらい、この「探知機」を持ってほしいのです。そして、すべての縁のある人が無事でありますようにと、心から願っています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/11/375646.html)
 
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