433万円で故郷に道路を作った双成聯さんに 不当判決
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 【明慧日本2019年12月12日】上海市閔行区の法輪功学習者・双成聯さんは、2018年3月に警官に身柄を拘束され、罪に陥れられた。2019年4月16日、双成聯さんに対して裁判が開廷され、懲役4年の実刑判決と罰金8千元(約12万4000円)の不当な判決を宣告され、現在は刑務所で拘禁されている。家族はどこの刑務所なのか知らされておらず、あちこちで聞いて双さんの情報を収集しているという。

 双さんは長期にわたって断食で迫害に抗議しているために、身体は極めて衰弱しており、家族はとても心配しているという。10月に刑務所の警官は、双さんの湖北省のキ春県にある実家を訪ね、家族に面会に行って欲しいと連絡がきた。

 双さんの両親はすでに亡くなり、兄弟は上海にいるので、実家には誰もいない。今現在、兄弟が一度湖北省の実家に戻り、派出所で証明をもらった上で、初めて双さんのいる刑務所の場所が知らされると聞いた。

 28万元(約433万円)を出資し、故郷に道路を作る

 双さんは1971年生まれで、戸籍は湖北省キ春県にあり、上海に在住している。上海でビジネスを興し、成功を収めた。しかし、社会の悪い風習に流されて悪習を身に付け、若いにもかかわらず、神経衰弱やひどい胃病を患い、妻に離婚を告げられた。

 法輪功を学び始めて1年あまりで、双さんは全ての悪習をやめ、胃病と前立腺炎、不眠症などは全て完治し生まれ変わった。家族と友達も双さんの変化を目の当たりにし、みな奇跡だと思った。

 2010年、双さんは28万元(約433万円)を故郷に出資し、平らで幅広い道路を作った。辺鄙で交通不便な村はやっと周りの賑やかな町と繋がることができ、故郷の人々はみな双さんに感謝した。また、双さんは実家に帰る度に、村の孤独な老人や経済的に困難な家庭を訪ねては、できる限り手助けをした。

 侵入されて、拘禁される

 2018年3月23日、上海市閔行区の国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らと警官・瞿国財は、何の手続きや証明書のないまま、双さんの自宅に侵入し、双さんを連行した上に、家財までも押収した。当日、双さんは派出所に連行され、1日中飲み食いもさせてもらえずに取り調べられた。

 双さんは閔行留置場に拘禁され、迫害に協力しないという理由で足かせと手かせをかけられた。双さんは断食してこれに抗議した。その後、3月30日に上海市刑務所の総合病院に連行され、死人ベッドに11日間縛られたままで、動けずとても辛かった。4月27日、双さんに逮捕状が発付された。

 6月7日、留置場の警官・徐軍民は6人を指図し、双さんを床に押し付け、髪の毛を全部剃り、はずかしめ虐待した。6月9日、警官は双さんに手かせと足かせを15日間かけた。6月から、双さんは再び断食し始めた。留置場に強制的に導尿され、生殖器が腫れ、尿道は化膿した。双さんはさらにベッドに1カ月間縛られた。

 7月3日、双さんは再度上海市刑務所の総合病院に送られ、死人ベッドに17日間縛られた。両手と両足をベッドに縛られ、胸のところも縛られ、鼻から灌食用の管を挿入され、毎日栄養液を打たれた。その結果、喉が腫れ上がり、胸は苦しく、腫れて出血などの症状が現れてきた。長時間、死人ベッドに縛られたため、背中もただれた。

 9月3日、双さんは体調不良で夜の当番を休ませてほしいと申し出たことで、独房に閉じ込められた。9月4日、双さんは3回目の断食を始めた。最初の8日間は昼間は死人ベッドに縛られて灌食され、夜は独房に閉じ込められた。

 10月末、双さんの故郷の人々は署名活動を行ない、直ちに双さんを解放するように呼びかけた。村民たちは相次いで署名し、誰も断らなかった。

 懲役4年の不当な判決

 双さんを罪に陥れたこの案件は、2018年7月23日に上海市奉賢区裁判所に送られ、中級裁判所は上海市奉賢区裁判所で開廷することとした。情報筋によると、警官らは双さん宅で携帯電話を3台見つけ、ウィチャットの中で数百人に法輪功の内容を送った形跡があるとわかった。

 2019年4月16日午後2時、双さんは上海市奉賢区裁判所で開廷された。6カ月以上断食したため、体力がなく、車椅子に乗せられて出廷した。

 家族が雇った弁護士は信仰の自由、刑法第300条の適用など様々な角度から、双さんが無罪であると弁護をした。弁護士はさらに連行の当日、警官らは何の捜査令状や召喚状がないまま、双さんがいない時に、家宅捜索をしたことや、捜索後の押収品リストがないことから、捜索した証拠は違法であることを指摘した。

 そして、弁護士は双さんが法輪功を学んでからの変化を強調し、双さんを直ちに解放するように求めた。

 上海市閔行留置場は毎月家族に電話をかけ、500元(約8000円)を支払わせた。留置場側は家族に双さんを刑務所に送ったと伝えたが、家族がどこの刑務所で聞いても、知らないと答えた。家族は閔行留置場、派出所、提籠橋刑務所のどこを訪ねても何の情報も得られなかった。双さんは長期の断食で身体が衰弱しており、家族は双さんの安否を気遣っている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/29/396407.html)
 
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