中国の北京で すでに「ペスト」が現れていた
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 【明慧日本2020年3月3日】英国放送協会の2019年11月13日の報道によると、当時、「ペスト」や「黒死病」は中国のソーシャルメディアの話題のキーワードになっていたという。

 報道によると、2019年11月12日(火曜日)、北京で2人の患者がペストだと診断された。

 北京市朝陽区政府の当時の発表では、内モンゴルから来た2人の患者が専門家の立会い診察によって、肺ペストだと診断され、2人は現在、関連医療機関で治療を受けているという。

 このニュースが出ると多くの市民は、この古くて死亡率の高い恐ろしい感染病を直ちに注目し始めた。そこで、中国政府は市民に予防措置を取り、自らの健康を守るようにと呼びかけた。

 報道によると、中国疾病コントロールセンターは11月13日に、「感染はさらに拡散するリスクが極めて低く、市民は通常通りに仕事、生活、受診をしても構わない。感染する心配がない」と発表した。

 ヨーロッパでペストと言えば、人々はまず14世紀に起きた疫病のことを連想する。当時、ヨーロッパの人口の3分の1の合計5千万人以上の人達が命を失った。感染した人の皮膚に黒い斑点が出るため、この病気は「黒死病」とも呼ばれた。

 事実、ペストという悪性の強い感染病は、これまで徹底的に消滅されたことがない。

 大規模なペストが発生する前の6世紀にも、ペストが一度流行したことがある。その後の19世紀半ばの後半にも、世界的な規模で発生したことがある。

 さらにその後、小規模の範囲でペストは世界中の異なる地域で時々発生した。例えば2017年にマダガスカルでは、この半世紀以降、当地域で最も深刻なペストが発生した。

 ペストには、腺ペストと肺ペストの二種類がある。

 腺ペストは通常ネズミを代表とするげっ歯類の動物に寄生したノミ等が、人の皮膚を刺咬して感染させるもので、治療をしなければ、致死率が感染者の3分の2にも達したという。

 腺ペストの感染者の約1割は肺ペストに進行し、すぐに治療をしなければ、致死率がほぼ100%に達したという。腺ペストと違って肺ペストの場合は、感染者の飛沫を通して感染した。例えば患者が近くで咳をすると感染するため、肺ペストは人々の中で感染するリスクがもっとも高いという。

 北京朝陽病院で診断された2人はいずれも肺ペストだった。

 そして、その1カ月後の12月に、中国の武漢では新型コロナウイルスの感染が急速に拡散し、その災いは今現在、全世界に及んでいる。まだ2カ月しか経っていないのだが、多くの中国人の生活様式がこの新型肺炎によってすっかり変えられた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/14/401162.html)
 
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