文／中国の大法弟子

　【明慧日本2020年7月2日】最近、よくない物質に囲まれ、周りにトラブルが頻繁に起き、圧力鍋の中で生活しているように息が苦しく感じました。私は手も足も出せず、自分のどこが悪いのか分かりませんでした。

　法を学ぶ時、師父は「慈悲」の二文字で気付かせて下さいました。なるほど。多くの場合、自分は確かに慈悲な気持ちで対応していないと突然悟りました。そこで、私は「慈悲は覚者の状態であるが、あなたは慈悲であろうか？」と自問したら、答えは「ノー」でした。「慈悲で身辺のことに対応していなければ、あなたは修めていると言えるだろうか？」と聞くと、この答えも「ノー」でした。「神佛は佛光をあまねく照らしているが、あなたの周りにトラブルが絶えず、しかも、ますます多くなっていることは、あなた自身に問題があるのではないか？」と自分に問いただしました。

　心を静めて内に向けて探してみて大変驚きました。これまで、自分が比較的によく修めていて、ミクロ的な世界に向かって突破していると考えていました。しかし、実のところ、自分は周りに起きたトラブルや些細なことに対して、まったく修煉者らしい対応をしておらず、宇宙の特性「真·善·忍」にかなりかけ離れていました。そして「トラブルが多発しているのは、慈悲なる師父が周りの人を使って、私に気付かせてくださっている。しかし、無条件で内に向けて探さない私は、却って人間の方法で悪を持って悪を制するようにし、そのため、小さな関門が多く溜まると、乗り越えられない大きな関となりました」と私は悟りました。師父はずっと様々な方法で私に気付かせて下さり、私の本性を蘇らせてくださったのです。

　法を学び、内に向けて探す事によって「慈悲と情は神と人間の分水嶺である」と分かりました。

　慈悲というのは、如何なる人間の観念も持たず、他人の身になって他人の為に考えるという性質を持っていますが、情は三界内の物質で、自分を守り、他人のことを考えないものです。また、情は分子によって構成されているため、他の空間の良くない生命に妨害されやすく、自分を固守すればするほど、情に縛られ、善良と慈悲からますます遠ざかって行くのだと私は理解しました。

　これらの人心を見つけ、この数年間、多くの時間を無駄にしてしまったと、虚しく悔しく思いました。私は修煉の意味がやっと分かりました。そこで、発正念をして、自分の空間場の良くない物質、廃物やごみを一掃しました。その時、過去の全てが去ってゆき、目の前は、また美しい光景となりました。このすべては法による変化で、師父による救い済度でした。師父、ありがとうございました！