遼寧省の王殿国さん 大連刑務所で迫害され死亡
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 【明慧日本2020年7月3日】遼寧省鞍山市の法輪功学習者・王殿国さん(67歳男性)は大連刑務所に収監されていた間に、残忍に迫害されて2020年6月16日に死亡した。

 翌日、家族は大連刑務所へ王さんの死因を尋ねに行ったが、胃癌で死亡したと告げられた。家族は「第一刑務所に王さんの受け入れを拒否されたのに、大連刑務所はなぜ受け入れたのか、いつから病状が現れたのか、なぜ治療が行なわれなかったのか」と詰問した。そして、王さんの刑務所でのすべての行動を収録されたビデオを見せるようにと求めたが、一部のビデオだけを見せてくれた。家族は4月に王さんがすでに自己管理できなくなっていたことを了承した。

 家族は葬儀場で王さんの遺体の口元に傷跡が残っていることに気付き、葬儀場のスタッフに原因を尋ねると、「この傷は、灌食の時にできたものだ」と答えた。さらに家族は病院の担当医師に尋ねた。医師は「病院に運ばれて来た時には、胃がすでにいっぱい膨らんで機能せずダメになっており、灌食なんて全く根拠のない話だ」と回答した。葬儀場で、王さんの遺体だけを見るのはいいが、遺体の全身をあらためようとすると、葬儀場の関係者にそれを拒否された。また、家族は当局にひどく圧力をかけられた。

 王さんと妻の于宝芳さん、息子の王寧さんは2017年7月4日午後8時に、自宅で身分不明の一団らが押し入って来て、連行された。その一団の中に1人だけが警察官の制服を着ており、鉄西警察支署の警官だと自称した。警官らは鉄のハンマーで鎖を壊し、鉄の棒でドアをこじ開けて室内に侵入した。王さん一家3人は永楽派出所へ連行され、そこで酷い暴力を振るわれ、自白を強要された。妻の于さんは留置場の鉄の籠に閉じ込められ、残酷な拷問を受けた。そのため、たった13日後に、于さんは死亡した。

酷刑演示:毒打
拷問のイメージ写真:酷く殴打する

 于さんが迫害されて死亡後、中国共産党検察庁、および裁判所はこの事件に関して調査を一切行なわれず、関係者らへの責任も問わなかった。それにも関わらず、この事件を一層激化させた。当局は王さん一家の悲しみを無視し、王さんをどうにかして罪に陥れるように、企て続けた。

 王さんは連行された後、ずっと拘禁され続けた。2018年4月、王さんは懲役4年の実刑判決を言い渡された。2018年6月28日、王さんは刑務所に移送される直前に、そこの留置場側に妻との最後の面会を申し出たが、留置場所長と副所長、およびスーパーマーケットの責任者の3人らが手を組んで、これらに酷く殴打された。王さんは3人に革靴で頭と顔を酷く殴打され、頭はデコボコにされ、顔はひどい傷あとが残り、頭と顔は酷く腫れあがり、鼻は骨折し、耳の軟骨までも骨折し、肋骨が折れて鎖骨までも折れた。王さんが酷く負傷した後にも3人に手錠と足かせを嵌められた上に、固定させられ身動きできないようにされた。

 王さんは弁護士や家族に面会しようと申し出たが、留置場側に無視された。その後、留置場側は王さんを大連市遼南新入監犯刑務所に移送したが、王さん全身傷だらけのため、受け入れを拒否された。そのため数日後、留置場側は王さんを大連市刑務所に移送した。そこで1年も経たないうちに、残忍に迫害されて死亡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/6/28/408285.html)
 
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