大慶市の中学校教師・王鳳臣さんは迫害死
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 【明慧日本2020年8月30日】黒竜江省大慶市林甸(りんてん)県第一中学校(中高一貫校)の優秀な教師・王鳳臣さんは法輪功学習者である。王さんは懲役4年の実刑判決を宣告され、呼蘭刑務所に収容されたが、同刑務所の迫害により腫瘍の重い症状が現れ、大量の血を吐き、呼吸困難になり、危篤状態に陥って、2020年8月9日に死亡した。

 50代の王さんは刑期満了まで6カ月あったが、危篤状態に陥っても、呼蘭刑務所は王さんの仮釈放を許可しなかった。2020年6月26日、呼蘭刑務所は王さんの家族に「王鳳臣が刑務所内で死亡した場合、刑務所側は責任を負わず、検査後は刑務所に戻らなければならない」という責任放棄の署名を強要した。家族が署名をしなければ、王さんを病院へ連れて行って身体検査をすることを許さないと言われた。

 王さんと妻・冷秀霞さんはともに法輪功を学んでいる。夫婦ともに大慶市林甸県第一中学校の教師で、「真・善・忍」に従って自分の心を修め、さらに良い人になるように努力し、より一層道徳の高い教師を目指し、真面目に授業を行ない、保護者からの謝礼を一切受け取らなかった。王さんは高校の地理の担当で、授業中は話す内容を工夫して、生徒を飽きさせなかった。そのため、生徒たちは皆王さんの授業を聞きたがり、評価も高かった。このように同僚や生徒、保護者に信頼を得た王さんは、毎年、大学受験のクラスの担当を任された。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループは法輪功迫害を引き起こした後、王さん夫婦は繰り返し迫害を受けた。冷さんは2000年10月1日、北京へ行き、法輪功迫害停止を求めたが、5日目で送還され、足枷をつけられ、留置場に拘禁された。同時に王さんも拘禁されたため、家には7歳の娘が残され、老いた祖母が来て世話をするしかなかった。冷さんは14カ月間拘禁されたが、学校が保証人になると、1000元(約15000円)をゆすり取られ、帰宅できた。しかし、帰宅しても冷さんは監視され、自由を制限された。その2か月後、冷さんと王さんは再度連行され、家宅捜索され、拘禁された。そして、冷さんは労働教養処分3年を科され、黒竜江省ハルビン女子麻薬更生施設に入れられた。

 2017年1月18日午後、王さんと冷さん夫婦は自宅に押し入った警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。同時に、近所に住む第一中学校の教師・李連生さん、王坤さん夫婦、および艾教傑さんの3人も一緒に連行された。王鳳臣さん、李連生さん、艾教傑さんの3人は林甸県公安局で拷問を受け、林甸県留置場に拘禁された。冷さんは大慶市留置場に入れられた。

 2017年10月11日、林甸県裁判所は、王鳳臣さん、冷秀霞さん、艾教傑さん、李連生さんの4人に対して、不当な裁判を行なった。また、王さん夫婦に懲役4年の実刑判決を言い渡し、それぞれに3万元(およそ45万円)の罰金を科した。そして、2018年春、妻の冷さんは黒龍江女子刑務所に収容され、王さんは呼蘭刑務所に拘禁された。

 2020年5月31日、呼蘭刑務所は「王鳳臣は重病で、2カ月以上も咳が続いており、めまいの症状もある」と家族に伝えた。家族は直ちに刑務所第6監区の隊長と電話連絡を取り、当日の夜に、刑務所側は王さんを刑務所の病院に運んで治療を受けさせた。そして「肺炎を患い、抗炎症の注射を受けている」と家族に告げた。

 6月18日、刑務所の病院側は、王さんを刑務所管理局のセンター病院に移送することを提案し、入院の保証金として1万元(およそ15万円)を家族に要求した。入院期間中に、家族が病状を尋ねたところ、「肺部の感染だ」と告げられた。

 王さんの病状が改善していないのを見た家族は、外部の病院で検査を再三に求めたが、1週間ぐらい経過して刑務所側はようやく同意した。しかし、6月26日、呼蘭刑務所は責任を逃れるため、家族に承諾書のサインをするようにと強いた。承諾書に「王鳳臣が刑務所内で死亡した場合、刑務所側は責任を負わず、検査後は刑務所に戻らなければならない」と書かれており、サインをしなければ検査はできないと刑務所側が言った。

 家族は王さんの命を助けるために、仕方なく理不尽な承諾書にサインをした。それで、王さんはハルビン農墾腫瘍病院に送られた。しかし王さんの吐血が続き、すでに二つの項目の検査ができなくなった。また、出血量が多く呼吸困難のために気管支内視鏡検査もできず、検査や治療のタイミングはすでに逃してしまった。また、コロナ感染症の拡散期間中でもあり、入院することもできず、家族は吐血を抑える薬と注射薬を購入することしか出来なかった。その日、危篤状態のまま、王さんは呼蘭刑務所に戻された。

 6月30日、王さんは危篤状態になったため、ハルビン農墾腫瘍病院に送られた。7月1日夜8時頃、刑務所側は「王鳳臣は呼吸困難で緊急措置を受ける」と家族に告げ、また、金銭を要求した。家族が病院に駆けつけたときに、王さんの鼻と口が血だらけになっているのを目にした。

 7月2日、家族は仮保釈を求めたが、刑務所側は各種の理由をつけて、許可しなかった。家族がこれ以上お金の工面ができずにいると、刑務所側は「死亡あるいは刑期満了まで、ここで服役するしかない」と主張した。 

 7月6日、ハルビン農墾腫瘍病院の医師は危篤通知を出した。王さんが大量に吐血して呼吸困難に陥り、命の危険が目前に迫っていた。しかしこのとき、王さんの妻の冷さんは黒龍江省女子刑務所で迫害を受けていた。

 それで、家族は刑務所側に王さんの仮釈放を強く求めたが、許可してもらえなかった。そして、王さんは冤罪が晴らせないまま、2020年8月9日朝5時ごろに、ハルビン農墾腫瘍病院で亡くなったという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/11/410320.html)
 
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