根本的な執着を掘り出し 修煉の道を正しく歩む
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年9月15日】最近明慧ネットで「私は根本的な執着をようやく見つけた」という文章を見て、私は繰り返し読みました。それを読むたびに涙が止まらなくなり、自分の根本的な執着について真剣に再検討しました。

 私は以前、すでに自分の根本的な執着を見つけていました。「法輪大法を修煉することで、俗世の苦しみから逃れて天国に行き、永遠の幸せを享受し、自由で、何の心配もない生活を送りたいので、円満成就することに執着していたのです」。言い換えれば、安逸を求めていただけです。この人心を見つけましたが、しかしこの人心を普段の言動や、さらには正念からの言動と結び付けることはありませんでした。

 例えば、ある時期、私は情に悩まされ、苦しみ、落ち着きがありませんでした。その時、私は情を放下することに関連する師父の説法をすぐに探し、それを書き写し、心が落ち着くまで暗誦しました。師父の法に基づき、この情を放下するために思案をめぐらせました。

 このような行為はとても正念があるようにみえますが、しかし潜在意識は「早く放下しよう、楽になりたい。そうでなければ情に悩まされて耐えられない!」という一念でした。この一念が脳裏に不意に閃いた時、最初、私はちょっとおかしいと思いましたが、深くは追究しませんでした。

 その後、私は師父の啓発と同修の交流文書を読み、自分の根本的な執着を思い出し、突然気づきました。「私が積極的に情を取り除く基点は師父や大法を利用し、この『偽の私』の苦しみから逃れ、安逸を求め、楽になりたいためだったのです」。これを書いているうちに、涙が溢れ出し、心の中で師父に何度も言い続けました。「師父、申し訳ありません。申し訳ありません。弟子はこんなに汚い私心を持っており、師父の慈悲なる済度に、とても失礼なことをしてしまいました」

 また、真相を伝えることについて、学法の中でこれは如何に重要なことであるかが分かりました。数年前まで、私は非常に熱心に真相を伝えていました。出かける前は毎回必ず学法し、『洪吟 四』を暗誦し、発正念しました。出かけてからは、なるべく縁のある衆生が一人でも取り残されないように心掛け、今回真相を伝えなかったら、今後何時伝えられるか、救われる機縁を失ってしまいます。

 しかし毎回出かける時、大きな圧力を感じていましたが、それでもできるだけこれらの雑念を排除し、縁のある人を救うために全力を尽くしました。その時は1、2時間くらいで大体7、8人が退党しました。心の奥では「もし私が真相を伝えなかったら、法を正す時期が終わる時、私はきっと罰せられることになり、真相を伝えないと圓満成就できない」と思い、根本的には依然としてこの「私」の利益を守るためでした。

 真相を伝えることが順調な時はとても嬉しく、1日がとても有意義だと思います。しかし、これは衆生が救われるから喜んでいるのでしょうか? いいえ、私の話を受け入れてくれたから、自分の圓満成就のために満足していたのです。うまく伝えられない時、相手は私の話を全然聞いてくれず、私は追い払われ、「私」はとても深く落ち込んでしまい、その後の数日間は出たくなくなります。「私」の損得にこんなに執着すると、どのようにして真の善、慈悲なる心を生み出すことができるでしょうか?

 ある日、法を学んでいた時、師父は「偽物の佛、偽物の菩薩の思惟はきわめて悪質で、金を求めようとするものです。それは他の空間で生まれ、思惟を持ち、少しばかり理を知っているので、大した悪事は敢えて働こうとしないのですが、小さい悪事を行なうことがあります。人間を助ける時もあります。人間を助けなければ、まったくの邪道となり、抹殺されなければならないからです」[1]と説かれていました。私は心の中で思いました。「偽の佛も良いことをし、人間を助けることもしますが、しかし金を求め、殺されないためです。私は表面上では三つのことをしており、内心では圓満成就を追求し、永遠に楽な生活を求めていたのです。では真の佛はどうでしょうか?」

 師父は「人を済度するには条件を付けず、代価も報酬も取らず、名乗り出ることもありませんから、常人の中の模範人物よりずっと優れています。 それはまったく慈悲心によるものです」[1]と説かれています。

 私は「真の佛は『私』に執着せず、完全に他人のためである」と悟りました。この道理はずっと理解していたと思っていましたが、しかし、自分を着実に修める中で、いつも隠されている根本的な執着、ずる賢い偽物の私に操られて、自分はうまく修めていると思っていました。これを書いているうちに、心の中で「真に修める」の更なる深い意味合いを悟りました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/4/411011.html)
 
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