唐山市の頼志強さん 迫害され重体
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 【明慧日本2020年9月27日】河北省唐山市の法輪功学習者・頼志強さん(50代男性)は同省刑務所管理局冀東支局で3年あまり迫害された。その結果、脳血栓の症状が現れて重体に陥り、唐山市協和病院で1カ月あまり治療を受け、9月9日に再び刑務所に送られた。

 いわゆる「治療」と言っているが、頼さんは迫害されて脳死状態になり、呼吸すらも困難だった。主治医は頼さんの気管だけを切開し、「もう、これでいい」とお手上げの様子だった。頼さんはもちろん「治療」することで好転することはなかったうえ、それでも最後まで手枷をかけられていた。

中共酷刑示意图:手铐脚镣

中共によるの拷問イメージ図:手枷と足枷をつけられる

 家族は再び頼さんの一時出所を求めた。1年前、頼さんはすでに冀東刑務所で脳血栓の状態が現れた。その後、家族は唐山市司法局に呼び出されて署名するように言われた。家族は、頼さんが帰宅できるのを待っていたが、頼さんは家に帰されなかった。家族は刑務所側にどうして一時出所できないのか、理由を尋ねたところ、「頼さんを帰したいが、司法局がダメだと言っている」と説明され、司法局に相談するようにと言われた。しかし、家族は司法局の中へ入ることすらできなかった。

 以前、頼さんは運転手であった。心はとても優しく、よく人助けをしていた。2016年の唐山市国際園芸博覧会の期間中や、唐山市法曹期間中に、「社会の秩序を安定させて維持する」という理由で、多くの法輪功学習者が身柄を拘束された。同年3月31日から4月5日、市公安局や610弁公室の指示のもと、市路北区、路南区、古冶区、豊南区、豊潤区、曹妃甸区、遷安市、遵化市公安局、派出所などの警官ら100人以上が、一斉に法輪功学習者たちを連行するという行動に加担した。

 頼さんは同年3月31日、他の学習者に会いに行った時に身柄を拘束され、市第一留置場で拘禁された。9月末、家族に何も知らせないまま、頼さんは懲役7年の不当な実刑判決を宣告され、10月17日、河北省刑務所管理局冀東支局の刑務所へ入れられ、そこで迫害をされた。

 頼さんは3年あまり拘禁され、2019年に脳血栓の症状が現れ、ベッドから降りることすらできなかった。半年間にわたって毎日灌食され、胃にチューブを入れられて、水も飲ませてもらえず、いつも口がとても乾燥していた。時にはタオルから水を絞って口に少しの水を垂らしてもらえた。しかし、頼さんの口はまだ動くものの、もう話せない状態であった。この時、頼さんの目から涙がしきりに出ていた。

 家族は何度も刑務所側に面会を求めたが、何の理由もなく全て断られた。今年1月中旬、頼さんの妻はやっと頼さんに会えた。その時の頼さんは人に運ばれて来て、ほぼ動けない状態だった。妻は頼さんの状態を見て思わず泣き出したが、この時の頼さんは無表情で、妻のことを全く覚えていない様子だったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/19/411981.html)
 
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