ハルピンの宛芳さんに懲役4年 母親の死に目に会えず
■ 印刷版
 

 【明慧日本2020年9月30日】(明慧記者黒竜江省報道)ハルピン鉄道運輸裁判所はオンライン裁判の形で、法輪功学習者の宛芳さんに対して不当に開廷した。家族は、宛さんの無罪弁護をするため弁護士を雇ったが、宛さんが4年の刑に処せられたことが最近分かった。開廷の場所はハルビン第二拘置所で、家族の出席も認められなかったという。

 宛さんの80歳の母親は、娘が不当に扱われたことが分かって、悲しみと苦しみでいっぱいだった。そのうえ、宛さんと同じ優秀な姉も法輪功の修煉をやめないとして、公職から早い時期に解雇された。ずっと迫害されているため、家に戻ることもできないし、宛さんの母親の苦痛や圧力などを訴える場もなかった。 宛さんの母親は、去年の10月頃に入院し、今年3月に、悲しみと無念な思いのままこの世を離れ、2人の娘にも会えなかった。

 2019年9月11日、宛さんはハルビン鉄道公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と鉄道派出所の警官が家に侵入してきて連行された。家にあった法輪功の本及びパソコンやプリンターなどの私物もみな奪われた。11日の夜、宛さんは健康診断の結果が拘束の基準に合わないにもかかわらず、ハルビン第二留置所に拘禁された。当日ハルビン市で何人もの法輪功学習者が連行された。これらは、黒竜江省の反邪教隊が計画・指示し、ハルビン鉄道公安部などが実施しておこなった911の連行事件だという。

 その間、鉄道国保の警官は、「三書を書けば釈放してやる。家に戻れるぞ」と宛さんを脅かし修煉を諦めさせようとしたが、宛さんは拒否した。

 宛さんは、1971年生まれ、ハルビン市香坊区税務署の税務会館の優秀係員である。小さいときから頭が良くて、きれいだが、体がずっと弱かった。宛さんは高校の入学試験の時、ハルビン市南崗区三番目の成績でハルビン市第三中学校(ハルビン市最も良い高校)に合格したが、体調不良が原因で大学に進学できなかった。税務署で人員を募集していた時、宛さんは良い成績で税務署に入社できた。しかし、心臓病や関節リウマチなどの重い病気にかかったため、ずっと悲しくて落ち込んでいた。病気のため、若い頃から夏の暑い日でも長袖の服と長ズボンを着なければならず、家の窓も一年中ずっと閉めたままで、部屋中に漢方の匂いが充満していた。仕事中はずっと我慢しているが、一年で半年以上の病気休暇を取らなければならなかった。宛さんが貼り薬を付けている姿を同僚や友達もみなよく見ていた。

 宛さんは法輪功を修煉してから、健康面で劇的に改善し、仕事で病気休暇を取ることがほとんどなくなった。20年来ずっと仕事を頑張って、情熱をもって大多数の納税者にサービスを提供してきた。宛さんは業務に詳しく、一生懸命に働いている。法輪功を修煉しているので、納税者の礼金など一切受け取らないし、贈り物やご馳走なども一切受け取らなかった。毎回業務量の統計時期になると、宛さんはいつも一番だった。数年間にわたって毎日、公平に、誠に、思いやりのあるサービスを提供している宛さんは、納税者から賞賛されており、納税者の中には宛さんに横断幕を送って感謝を表した人もいる。

 しかし、こんなに他人のために考える良い人だった宛さんが、理由もなく自宅で連行されてしまった。年老いた母親が重病でも、二人の娘は世話をしに行けず、母親がこの世を去った時でも、母親のそばにいてあげられなかった。これは中共が引き起こした悲劇である。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/24/412192.html)
 
関連文章